アイス・カチャンは恋の味

BSプレミアム　NHKアジア・フィルム・フェスティバル

原題：初戀紅豆冰　英題：Ice Kacang Puppy Love

2010年マレーシア作品。前半の回想シーンや後半のクライマックスシーン・・・所々の映像、台詞、設定に、間違い無くタイ映画「フェーンチャンぼくの恋人」に触発されたと思われる所がある。監督・脚本・主演はミュージシャンでもあるアニュウ（阿牛）。

気弱な男が、勝気な幼なじみの女の子に淡い恋心を抱く・・・と言う物語の柱があるものの、あまりに多くの人間関係を盛り込みすぎ！主人公ボタックは終始口を半開きで頭弱そうだし・・・闘魚は粗雑・乱暴。誰に感情移入していいのか分からない。しいて言えばほとんど台詞も無く、ビニール袋にストロー突っ込んでソフトドリンクを飲んでいる、ボタックに片思いのマーの健気さが一番心引いた。おっと！それと・・・渡辺直美似の妹役もコメディーリリーフとして良い味出しています。ラストシーンは・・・う～ん・・・バタフライエフェクト？

しかし、所々出て来る・・・何とも言えない”詩的なイメージ”は抜群に美しかった！

7点/10点満点中

【84本目】