Honbun20070912_002_000  福博に秋の訪れを告げる博多三大祭りの1つ、筥崎宮(福岡市東区箱崎)の「放生会(ほうじょうや)」が12日、始まった。午前8時から名物のチャンポンやおはじきが売り出され、早朝から大勢の参拝客が境内の札所前から列をつくった。

 チャンポンは息を吹き込むと「ポコン」「ペコン」と涼しげな音色が響くガラス細工で、おはじきとともに縁起物として人気を集めている。11日朝から並んだという同区箱崎の主婦、川元亜矢さん(32)は「この音を聞くと秋が来た実感がわいてくる」と笑顔で話していた。

 あらゆる生き物の命を慈しみ、秋の実りに感謝する放生会は、923年の同宮建立前から千年以上続くとされる。今年は2年に一度の御神幸があり、12、14日夕にみこし3基が同宮周辺を練り歩く。18日までの期間中、3連休が重なることもあって100万人超の人出が見込まれるという。


=2007/09/12付 西日本新聞夕刊=